講師:吉川 雅之 (京都薬科大学 名誉教授)<第1〜9回>
小林 昭雄 (大阪大学名誉教授 招聘教授・(一社)テラプロジェクト 理事長)<第10回>
第1回 5月22日(火) 10:30〜12:00
「医食同源-食べ物に生薬のルーツを探る-」
人類が薬を発見した経緯の一つには、食べ物の中から効力のあるものが選び出されたと言われます。
薬の発展の歴史について説明します。
第2回 6月5日(火) 10:30〜12:00
「漢方と薬用商品-生薬と食べ物の狭間で-」
薬効が伝承されている食品や、食経験のある生薬を「薬用食品」と呼んでいます。
漢方の基礎を勉強した後に、薬用食品について解説します。
第3回 6月12日(火) 10:30〜12:00
「茶花-救荒食からダイエット成分-」
茶の花は島根県の郷土料理“ぼてぼて茶”として食されます。そのルーツが飢饉の際の
救荒食であったことから、茶花をダイエット食品として開発した経緯を解説します。
第4回 6月26日(火) 10:30〜12:00
「蓮花-フラワーレメディーを科学する-」
蓮、梅、桜など、様々な花から見出された美白や美肌効果の機能性を示す成分など、
フラワーレメディーの科学的研究について説明します。
第5回 7月17日(火) 10:30〜12:00
「砂糖椰子-熱帯多雨地域に薬用食品を探る-」
タイやインドネシアなどの熱帯多雨地域のジャングルに自生する多種多様な植物からの
薬用食品の探索研究について説明します。
第6回 7月10日(火)10:30〜12:00
「サラシア -インド伝統医学アーユルヴェーダからの贈り物-」
サラシアは、強力なα−グルコシダーゼ阻害作用による糖吸収抑制作用などの
多様な機能性を示したことから、特定保健用食品や機能性表示食品として
認知されました。その臨床試験などの開発研究について説明します。
第7回 7月24日(火) 10:30〜12:00
「カンカ -タクラマカン砂漠の若返り薬-」
カンカは中国新疆ウイグル自治区の長寿郷ホータンに産する
カンカニクジュウヨウの肉質茎で、古来、滋養強壮や補精薬として
用いられてきました。そのアンチエイジング効果について解説します。
第8回 8月7日(火) 10:30〜12:00
「ローズヒップ -西洋ハーブの機能性-」
ローズヒップやセージなどの西洋ハーブに脂肪の代謝亢進作用などの機能性を見出して、
機能性表示食品として開発した経緯を紹介します。
第9回 8月28日(火) 10:30〜12:00
「マリヤハンド-ファラオの薬草-」
エジプトのユナニー医学で用いられる生薬は、ファラオの時代から伝承されてきた最古の薬で
人類の貴重な資産と言われます。ファラオの薬草の歴史と機能性について解説します。
第10回 9月4日(火) 10:30〜12:00
「杜仲(トチュウ)は一石三鳥の神木」
トチュウは、一属一種の稀な木本植物。中国では一本のトチュウがあれば
家が建つと言われた宝の木。日本杜仲研究会での発表内容等も紹介します。